home *** CD-ROM | disk | FTP | other *** search
- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
- ┃ EIN(TM)ランチャー V1.02 ┃
- ┃ ┃
- ┃ by Waku Factory ┃
- ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-
- ●EIN(TM)プロジェクトとは?
-
- EIN(アイン)プロジェクトは,「T-OS環境をもっと快適に,かっこよく, 自由に」
- を目指して,Townsシェル環境を整備すべく様々なプログラムを作成するプロジェク
- トです。某F社内の一部の有志によって始まったプロジェクトで,現在NIFTYServe
- のFTOWNS1フォーラムを中心に展開されています。
-
- ちなみにEIN(TM)とは,"Ein Is Not Towns Menu" の略です:-)。
-
- このプロジェクトは,パワーユーザ向けの環境を提供するもので,純正のTowns
- MENUを否定するものではありません(^_^;)。
-
-
- ●EINランチャーでできること
-
- EINランチャーは,T-MENUの機能のうち,プログラムを起動するという部分を
- 肩代わりするもので,デスクトップに直接アイテム登録したアイコンを並べる
- ことができます。またシェルを終了させずにEXPプログラムを起動するオーバ
- レイ機能もあります。
-
- ・ EXG/EXP/EXE/COM/BATプログラムをアイコンに登録し,起動する
- ・ 登録したアイテムはウインドウ内ではなく,デスクトップ画面に直接
- 配置される。
- ・ EXPプログラムをシェルを終了させることなくオーバレイで実行できる。
- ・ 起動時に,その場でパラメータを入力することができる。
- ・ ファイルダイアログで直接選択したファイルの実行も可能。
- ・ アイコンは16色だが,256色や32K色の画面モードでも表示できる。
- ・ アイテムの登録は,現バージョンでは設定ファイルをテキストエディタで編集
-
- とりあえずこのランチャーがあれば,T-MENUのアイテムウインドウは不要になり
- ます。ただしT-MENUのようにアイテムの階層化はできないので,あまり多くのプロ
- グラムを登録するのには向いていないかもしれません。
-
- システム起動時に,T-MENUの代わりに起動することもできます。作者のシステム
- は既に,起動時にT-MENUは起動しません(^_^)。 さらにEINプロジェクトで作成され
- たファイラーを使うと,T-MENUはほとんど要りません。
-
- アイコンのサイズは自由なので,大きなアイコンを画面一杯に並べるもよし,
- 同じサイズのアイコンで統一して画面の端にならべてNeXT-Step風にするもよし,
- とお好みに応じてカスタマイズできます。
-
-
- ●動作環境
-
- EINランチャーを動作させるには,TownsOS V2.1L31がHDにインストールされて
- いることが必要です。L30では試していませんが,多分ダメでしょう。
- メモリは4Mあればとりあえず使えますが,多いに越したことはありません。
- 386マシンでも純正T-MENUより軽いので使用に耐えます。
-
- また,メルキュール氏作のGSTARTUPと組み合わせて使うことをお勧めします。
-
-
- ●とりあえずの使い方
-
- まずEINランチャーと必要なファイルを格納するためのディレクトリを作成します。
- どこでもいいのですが,作者の環境では起動ドライブの\EXGにシェルプログラム
- 関係が入っています。アーカイブの中身をとりあえずそのディレクトリに放り込み
- ます。この中に,"TMENU.EXG"というファイルがありますが,これは本物のT-MENU
- とは別の物なので注意してください。TMENU.EXGの使い方は後述します。
-
- とりあえずサンプルの設定ファイルを使って動かしてみましょう。T-MENUから
- L.EXGを,パラメータとして付属のアイコンファイル"\EXG\EINSTD.ICN"を指定して
- アイテム登録して実行してみてください。EINSTD.ICNは環境に合わせてフルパスで
- 書いてください。画面の左端にアイコンがいくつか出てくれば,OKです。アイコン
- をプレスすると,登録された名前が表示されます。右の列のアイコンは移動する
- ことができるので,そのままドラッグすると画面の好きな位置にもってゆくことが
- できます。
-
- L.EXGがアクティブになっている状態で,マウスの右クリックでポップアップ
- メニューが出ます。
-
- 実際にはアイコンをダブルクリックすると設定されたプログラムが起動するの
- ですが,そのためには設定ファイルL.CNFを環境に合わせて書き直す必要があり
- ます。L.CNFはテキストファイルなので,適当なテキストエディタで編集して
- ください。L.CNFの書き方は後述します。
-
- L.CNFを書き換えたあとは,L.EXGを再起動すればいいのですが,ポップアップ
- メニューから"Setup"を選択するとL.CNFを読み込んでアイコンを表示し直します。
-
- ポップアップメニューには次の機能があります。
-
- TaskList : タスクリストを表示します。これはシェルが出すものと同じです。
-
- Sidework : サイドワークメニューを表示します。
-
- File : ファイルダイアログで実行ファイルを直接指定して実行します。
- このメニューを選択するとファイルダイアログが出て,実行可能
- なファイル(EXG/EXP/EXE/COM/BAT)を選択できます。
- ファイルダイアログには,次の2つのオプションが付いています。
- EXP-overlay : EXPプログラムをオーバレイ起動する
- Set Paramater: 実行時にパラメータを指定する
- SetParamaterのフラグをONにすると,ファイル選択後, パラメータ
- を入力するためのダイアログがさらに表示されます。
-
- Screen : 画面モードを切り換えます。サブメニューで16色(+壁紙),256色,
- 32K色(1画面)の画面モードに切り換えることができます。
-
- Setup : L.CNFを再読み込みし,アイテムを書き直します。
-
- Shutdown : すべてのタスクを終了して電源を切ります。ただし,このコマンド
- の実行には"POFF.COM"が必要です。L.EXGと同じ場所に入れておく
- 必要があります。
-
- とりあえずは,L.CNFを書き直して,自分の環境でのプログラムをいくつか登録
- してみてください。
-
-
- ●L.CNFの書き方
-
- アイテムの登録は設定ファイルL.CNFファイルに書きます。このファイルはL.EXG
- が存在するディレクトリと同じところに用意します。
-
- 設定ファイルは1行が1つのアイテム登録になります。#で始まる行はコメント行
- として無視されます。書式はカンマで区切って次のパラメータを記述します。
-
- タイトル, 起動モード, アイコン番号 ,座標X Y, 固定フラグ , コマンドライン
-
- タイトルは任意の文字列で, アイテムクリックで表示されます。
-
- 起動モードは,起動するプログラムの種別と起動方法を指定する0から3の数字で
- 以下の意味をもちます。
-
- 0 : EXGプログラム EXGプログラムの場合はこの指定をします。
- 1 : EXPオーバレイ起動 EXPプログラムをシェルを残したまま起動します。
- オーバレイ起動には色々制限があるので,注意の項目を参照してください。
- 2 : EXP/EXE/COM通常起動 T-MENUからEXP/EXE/COMを起動した場合と同じです。
- 3 : EXE/COMコンソール経由起動 CONSOLE.EXE経由で起動します。T-MENUアイテム
- 登録のMS-DOSアプリに相当します。
-
- さらに,この数値に10を足した数を設定すると,アイテムをダブルクリックして
- 起動した時に, その都度パラメータを設定するためのダイアログが出てきます。
- (パラメータ入力モード)ここでは,パラメータの文字列を入力することができ,
- またファイルダイアログからパス名を入力することもできます。
-
- アイコン番号は,アイテム表示に使うアイコンの番号を指定します。アイコン
- ファイルはL.EXG起動時にパラメータで指定されたアイコンが使われますが,指定
- しなかった場合はTMENU.ICNになります。指定できるアイコンは1024番以降のもの
- です。アイコンのサイズは任意です。
-
- 座標はアイコンを表示する左上の画面座標で,xとyをスペースで区切って設定
- します。座標は省略することもでき,この場合は1つ前に登録されたアイコンの
- すぐ下の位置にくっつけて配置されます。
-
- 固定フラグは,アイテムアイコンを移動させられるかどうがの設定です。0にして
- おくと固定で移動しません。1でドラッグして自由に動かすことができるモードに
- なります。ただし,ドラッグ移動してもL.CNFには反映されないので,次に起動した
- ときは元の位置に戻ってしまいます。2以上の数値を設定すると,アイテムをグルー
- プ化して移動することができます。2以上の数値を設定してあるアイテムが複数ある
- と,どれか1つを移動すると,他の同じ値のアイテムも相対的に移動します。
-
- 最後のコマンドラインは実際に起動するプログラムを記述します。最初は必ず
- プログラムファイル名をフルパスで拡張子こみで書きます。プログラムはどこの
- ドライブにあってもかまいません。プログラムファイル以下行末までは,プログラム
- 起動時にパラメータとして渡される文字列を設定することができます。パラメータ
- 入力起動モードになっている場合は,ここで設定したパラメータを編集してから起動
- することができます。
-
- 以下いくつか設定例をあげておきます。付属のL.CNFの中も見てください。
-
- LITE 256,0,1036,,1,D:\EXG\GSL.EXG -C 12
-
- Paint/Lite(GSL.EXG)を256色モードで起動する。アイテムは移動可能に設定。
-
- TIFDIR,11,1046,,0,d:\exp\tifdir.exp g:\
-
- TIFDIRをオーバレイモードで起動する。起動時にディレクトリを設定するため
- にパラメータ入力モードに設定。
-
- こんそ~る,2,1027,,0,D:\CONSOLE.EXE
-
- コマンドモードに行く。この場合はシェルは終了する。
-
-
- ●T-MENUの代わりに使う
-
- さて,L.CNFをカスタマイズして,EINランチャーからプログラムが起動できるよう
- になると,T-MENUが邪魔になってきますね(^_^;)。 そこで起動時にTMENUの代わりに
- EINランチャーが起動するようにしてしまいましょう。
-
- シェルの起動時にプログラムを自動的に立ち上げる方法として,GSTART.CNFに
- 記述する方法と,メルキュール氏作のGSTARTUP.EXGを使ってGSTARTUP.CNFに記述
- する方法があります。後者のほうが常駐物を起動するのに便利なのでおすすめしま
- す。いずれにせよ起動プログラムとしてL.EXGを指定しておけばよいので,
-
- LOAD = D:\EXG\TMENU.EXG
- LOAD = D:\EXG\L.EXG D:\EXG\EINSTD.ICN
-
- のように書きます。ここで1行目に注目してください。これは本物のTMENUではなくて,
- 付属のダミーTMENUです。なぜダミーのTMENUを起動するかというと,現在のシェルが
- TMENUに依存しているため,TMENU.EXGというプログラムが動いていないと,プログラ
- ムの起動が上手く行かないことがあるからです。実際にこのTMENUは何もしないで
- いるだけのタスクです(それでもこんなにデカい(;_;))。
-
- ダミーのTMENUを常駐したおかげで,本物のTMENUがTMENU.EXGのままでは,2重
- 起動のチェックにひっかかってしまって起動しません。そこで本物のTMENU.EXGを
- リネームして,それをアイテム登録することにします。付属のL.CNFの例では,
- TMENUORG.EXGという名前に変えて,
-
- TOWNSメニュ~,0,1029,,0,D:\TMENUORG.EXG -i400
-
- のように登録しています。これでEINランチャーから必要なときだけ,TMENUを起動
- することができます。TMENUだけを終わらせる直接の方法はないので,タスクリスト
- からTownsMENUを選択して強制終了します。
-
- 結局Townsシェル環境では,T-MENUは1つのプログラムにすぎなくて,置き換えが
- 可能である,ということが判ると思います。
-
-
-
- ●注意事項,制限など
-
-
- EXPプログラムのオーバレイ起動は,メルキュール氏作のGL.EXGとほぼ同じ
- ロジックになっています。したがって,起動できるプログラムと起動できない
- ものがあるので,十分に注意して使ってください。GL.EXGと違って,危ない
- プログラムの場合のメッセージなどはでません。起動できないものを登録して
- も,なにも起こらないか,最悪シェルごと死ぬことになります。オーバレイ登録
- をする時は,死んでもいい状態で十分動作確認をしてからにしましょう。
-
- オーバレイでEXPプログラムを起動するときは,EXPプログラムのある位置に
- カレントディレクトリは移動します。T-MENUのアイテム登録の「ディレクトリ
- 移動あり」に常になっていることになります。
-
- EXPプログラムをオーバレイ起動したあと,一時的に壁紙が表示されないこと
- があります。この場合は,壁紙部分をクリックしてシェルをアクティブにする
- ともとに戻ります。
-
- L.EXG自体は,16色のみならず256色や32k色の画面モードでも動作します。
-
- アイコンの色は,T-MENUでは0番の黒は透過しないように8番の黒に置き換え
- られるのに対してL.EXGではそのまま0番の黒で表示します。従って黒は8番で
- 表現するようにしてください。逆に0番を使うと(見かけだけですが)矩形以外
- の形のアイコンも作ることができます。
-
- 現バージョンでは,高解像度と中解像度が切り替わった際の,アイコン位置の
- 調整は行いません。したがって高解像度で右下のほうにアイコンを置いておくと
- 中解像度に切り替わった時に見えなくなってしまうので注意してください。
-
-
-
-
- ●あとがき
-
- 作者の2台のTOWNSの環境は,すでにこのEINランチャーを中心としたものに
- 置き替わっていて,T-MENUはめったに起動されません(^_^)。 一応安定していま
- すが,時々変な動作をすることもあります。EXGやEXPの通常の起動でも,T-MENU
- と互換がない部分もあるかもしれません。またEXPのオーバレイ起動は,十分に
- 試してから本格的な運用をするようにしてください。
-
- 動作報告,ご意見ご希望などは,NIFTYのFTOWNS1の会議室などに挙げていただ
- くかMailなどいただけるとありがたく思います。
-
- このプログラムがT-OSの運用環境をより快適にしたり,かっこいいデスク
- トップを作って他機種ユーザに見せびらかしたり(^_^)といったお役にたてれば
- 幸いです。
-
-
- ●謝辞
-
- EINプロシェクトの各メンバーに。
- EIN標準アイコンを作成したOZZY氏に。
- GLのソースを提供してくれたメルキュール氏に。
- そしてなにより,TownsSHELL環境を作った開発グループの人々に・・・・
-
- 感謝とともにこのプログラムを捧げます(^_^)。
-
-
- ●履歴
-
- 1994/07/17 V1.00 NIF初公開バージョン
- 1994/08/17 V1.01 コンソールモードでBATが正しく起動できないバグ修正
- 1994/09/01 V1.02 天晴れCDバージョン 環境変数TMENUへの対応等
- 1994/10/10 V1.02 フリコレ9バージョン
-
-
-
- ●転載条件
-
- このプログラムの著作権はWakuにありますが,フリーソフトウェアです。
- したがって無保証であり運用上のいかなる結果も作者は責を負わないものとします。
-
- このアーカイブの内容を改変を加えずに全て含んだ形で,無償により配付,
- 転載することは自由とします。ただし,Nifty以外の商業ネット, Q2なネットへ
- の転載は禁止します。また,転載した場合は,今後予想されるバージョンアップに
- 対してなるべくフォローすることを期待します。
-
- このプログラムの商利用, 市販製品への組み込みも許可しますが,その場合は
- 事前にご一報ください。
-
-
- Presented by
-
- PAG00325@niftyserve.or.jp Waku (大江 和久)
-